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7. 適用範囲・一次情報・専門職倫理

本資料集の「期待値のズレ」を防ぐための章。何を目的にした資料で、何は目的にしていないか、 本物の情報にどうアクセスするか、そしてPMという職能の土台にある倫理規定を明示する。

7.1 この資料集の対象範囲(Goals)

  • PMBOK第8版の思想(原理原則)を実務者が使える形で理解するための教材
  • 自組織のプロジェクトを振り返り、改善アクションにつなげるワークショップ教材
  • 第7版・第6版までの知識を持つ既存PM層が、第8版の変更点をブリッジ学習するための資料

7.2 この資料集の対象外(Non-goals)— 重要

  • PMP®試験の対策教材ではない。PMP試験は PMI の Examination Content Outline(ECO) に基づいて出題され、その構成はPMBOKガイドの章立てと完全には一致しない (People/Process/Business Environmentの3ドメイン構成など)。受験対策には 別途、公式PMP試験対策教材・問題集を使用すること
  • 公式ガイドの代替ではない。本資料集は公式ガイドの要約・実務向け翻案であり、 公式ガイドの記述と food for thought が食い違う場合は必ず公式ガイドを正とする
  • 第8版の未確認情報を断定的に教える教材ではない0304 にある 要検証 マーカーの箇所は、本資料集の弱点として自覚的に運用すること
  • 法務・契約・調達の専門アドバイスではない。調達マネジメント等に関する記述は 一般的な考え方の紹介であり、実際の契約判断は法務部門・専門家に確認すること

図:PMBOKガイド と PMP試験(ECO) は別物

7.3 一次情報の入手先(要検証マーカーを解消するために)

情報源内容備考
PMI公式サイト(pmi.org)PMBOKガイド第8版の販売・PMIメンバー向け無料閲覧要アカウント登録。日本語版の在庫・販売時期は要確認
PMI日本支部(pmi-japan.org)日本語での案内・研修情報社内研修として正式導入する場合の窓口候補
PMBOKガイド第8版(書籍)一次情報そのもの書誌情報(ISBN・正式副題等)は入手後に本ファイルへ追記すること(現時点未記入)
PMP Examination Content Outline(ECO)PMP試験の出題範囲定義PMBOKガイドとは別文書。PMP対策をする場合は必読

記入依頼:公式ガイドを入手した方は、上表の「書誌情報」欄と task-lists.mdTASK-18 を更新し、0304要検証 マーカーの解消に着手してください。

7.4 PMI倫理・行動規範(Code of Ethics and Professional Conduct)

PMBOKの知識体系は「何をするか(What)」の土台だが、プロジェクトマネージャーの 専門職としての土台には「どう振る舞うか(How)」を定めた倫理規定がある。 PMIは4つの価値観を中核に据えている(一般に公開されている枠組みとして紹介):

価値観意味本資料集内の関連原則
Responsibility(責任)自分の行動・決定・不作為について責任を持つ原則4:説明責任を果たせるリーダーとなる
Respect(尊重)自分自身と他者、および委ねられた資源を尊重して扱う原則6:権限付与された文化を構築する
Fairness(公正)公平で偏りのない意思決定を行う原則2:価値に注力する(複数視点での価値検証)
Honesty(誠実)真実を伝え、誠実に行動する原則6:権限付与された文化を構築する(悪いニュースを歓迎する文化)

⚠️ 上記4価値観の名称・定義は一般に広く知られている枠組みとして紹介しているが、 最新版の正式な条文(義務規定・熱望規定の書き分け等)は公式文書で確認すること。 倫理規定は資格の有無に関わらず、PMを名乗って仕事をする全員に関係するため、 07の育成カリキュラムに正式に組み込むかどうかは研修設計者が判断すること (現状は本資料集全体を通じた「原則」の解説に倫理観を織り込む形にとどめている)。

7.5 保守運用ルール(このファイル自体をどう更新するか)

  • 本資料集の内容更新は task-lists.md にタスクを追加してから着手する (「思いつきで直接編集」を避け、変更理由を追跡可能にする)
  • 要検証 マーカーは、公式情報で確認できた時点で 確認日・確認者・出典 を明記して外す
  • 半期に1度(または公式ガイドの版が更新された時点で)、資料集全体の陳腐化チェックを行う