統合ツール:プロジェクト成功の評価
統合元:PMBOK 第8版「成果の成功/プロセスの成功」の二軸(../standard/05_success_criteria.md) + 内製教科書 第11章「アウトプットとアウトカム」。 残した中心:PMBOKの二軸マトリクスを骨格に、教科書の「ベースライン/前提検証/確認日をカレンダーに」を実装手順として組み込む。
1. 二軸(PMBOK:これを骨格に採用)
| 軸 | 問い | 指標 |
|---|---|---|
| 成果の成功(有効性 / アウトカム) | 作ったものは価値を生んだか | 利用率・KPI・課題解決度・顧客満足 |
| プロセスの成功(効率性) | 無駄なく持続可能に作れたか | QCD順守・チーム健全性・リスク対応 |
- ③「予定通り作ったが誰も使わない」=内製組織の“静かな失敗”(教科書 第38章・型I)。
- PMは「成果はチームだけでは出せない」(アウトカムは店員の動きや顧客の認知に依存)を前提に、 約束はアウトプットで、判定はアウトカムで行う(二回報告する前提で計画に組み込む)。
2. アウトプット/アウトカムの言い換え(教科書:これを実装に採用)
約束はアウトプットで、判定はアウトカムで(二回報告する前提で計画)。
| よくある書き方(アウトプット) | 直した形(アウトカム) |
|---|---|
| 機能をリリースする | その機能を使った行動が一定割合に達する |
| 20店舗に展開する | 展開した店舗で実際に業務が回っている |
3. 測れる状態を作る(リリース前にしかできない)
| 準備 | いつ | 抜けると |
|---|---|---|
| ベースライン | 開発初期〜リリース1ヶ月前 | 「増えた」と言えるが「いくつから」が言えない |
| 計測の仕組み | 要件定義(実装はリリースと同時) | リリース後に足すと過去データが永久に取れない |
| 判定の基準 | 立ち上げ時 | 数字を見ても良し悪しを誰も判断できない |
| 確認の日 | リリース日にカレンダー登録(4週・8週・12週後) | 誰も見ない(=静かな失敗の完成) |
測れないアウトカムは代理指標を決める(絶対値の正しさより、前後を同じ物差しで比較できること)。
4. レビューへの組み込み
- マイルストーンごとに二軸を分けて評価(1つの進捗率に混ぜない)。
- 成果の成功は事業側・利用者を交えて評価。
- アウトカム確認は担当者の評価に直結させない(直結すると良い数字だけが報告される:教科書 第37章・第39章)。