実践04:人と関係者(第6部・第29〜33章)
「正しい計画を立てたのに進まない」を人と関係の側から診断する。
第29章 組織設計と会議体
PJが止まる主因は技術でなく判断が下りてこないこと。RACI/DACI、会議は「決めないこと」も明示して設計、報告だけの会議は不要。コンウェイの法則(組織の連絡形がシステムの形になる/逆コンウェイ)、チームトポロジー、認知負荷。→ ../merged/raci_daci.md
帯域が「月1」なら連携も「1日1回」。逆コンウェイ:望むシステム構造から組織を編成する。
第30章 チームを機能させる
ブルックスの法則(遅れてから人を足すとさらに遅れる/スコープ調整が効く)。タックマンの混乱期は飛ばせない。心理的安全性は仲の良さでなく悪い情報の流通速度を決めるもの。上がってきた遅れに何も応えないと次から上がってこない。WIP制限、割り込みは分散でなく集めて隔離。バス係数(致命的な単一障害点だけ二人目を作る)。
| 仲が良いだけ | 心理的安全性が高い | |
|---|---|---|
| 反対意見 | 言わない | 課題になら言う |
| 遅れ | 粘る | 早く出す |
| ミス | 一人で直す | 事実で報告 |
反論が一度も出ない会議が続くなら「安全」でなく「黙っている」。
第31章 ステークホルダー
権力×関心×態度のキューブ。権力高・関心低を放置すると終盤で覆される。態度は変わる(評価に触れる論点で)。→ ../merged/stakeholder.md
第32章 コミュニケーションと透明性
透明性はモラルでなく効率。悪い知らせほど早く。報告は事実・解釈・要求の三点セット+「判断しないコスト」。情報ラジエーター(詰問の材料にすると見えなくなる)。→ ../merged/communication.md
報告の三点セット:結論(同期が期日リスク)→ 事実(夜間4h/要2h)→ 解釈(方式変更2週 or 10店に絞る)→ 要求(金曜まで/決めねば1週間遅れ)。「判断しないコスト」を書くのが効く。最初の一言は「早く分かってよかった」に固定。
第33章 合意形成とそれが崩れるとき
合意は取るものでなく維持するもの。崩れる6つの型(担当交代/上位方針/認識ずれ/欠席者出現/事実による否定/そもそも合意せず)。沈黙は合意でない。コンセンサスよりコンセント、Disagree and Commit。ADR(最重要は「選ばなかった代替案と理由」)。記録は相手を黙らせるためには使わない。
| 型 | PMが防げるか | 対応 |
|---|---|---|
| 1 担当交代 | 防げない | 記録で速く立て直す |
| 2 上位方針 | 防げない | 前提を明示「変わったら見直す」 |
| 3 認識ずれ | 防げる | 具体物/画面で確認 |
| 4 欠席者出現 | 防げる | 権力高・関心低を先に押さえる |
| 5 事実で否定 | 一部 | 不確実は先に試す |
| 6 そもそも未合意 | 防げる | 名指しで確認(沈黙を数えない) |