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実践02:何を作るか決める・見えないものを見つける(第2〜4部)

本書の中心。「スケジュールを引く技術より、作るべきものを見誤らない技術」。

第2部 業務と戦略(第7〜13章)

  • 第7章 業務=繰り返される活動。「書けない部分は理解していない部分」。スイムレーンで隠れた関係者(経理)とレーン間で落ちる受け渡しが見える。

Whoを社内まで広げると「止める最大要因がシステムの外」と分かる。 Why(ゴール) Who(誰が) How(行動変化) What(打ち手) システムか 店舗を活かし ┬ 見込み客 ── 受取店舗を選ぶ ── 在庫統合/予約画面 ○ 客を取戻す ├ 店員 ── 通知で棚から取る ─ 通知/作業画面 △運用も └ 店長 ── 自店成果と歓迎 ── 売上計上ルール ✕システム外 Whoを社内まで広げると「止める最大要因がシステムの外」と分かる。

- **第11章 アウトカム**:作ったものと起きた変化は別。→ [../merged/success_evaluation.md](../merged/success_evaluation.md)
- **第12章 プロダクトビジョン**:ビジョンは**断るための道具**。JTBDで要望をジョブに戻す。
- **第13章 Why-Howラダー**:なぜ?で上がりどうやって?で降りる。議論が噛み合わない原因は抽象度のずれ。

## 第3部 何を作るか決める(第14〜19章)
- **第14章 境界**:規則性・頻度・変化の速さで線を引く。人側に置いた手順にも要件(記録・照合材料・運用手順)。境界を動かすとコストは消えず移る。
- **第15章 要件の種類**:業務/システム/機能/**非機能**を混ぜない。非機能の不足は「動かない」でなく**現場が運用で回避する**形で現れる。ログは後付け不可。
- **第16章 可視化**:ユーザーストーリーマッピング(内から=体験の抜け)+イベントストーミング(外から=組織横断の認識ずれ)。片方だけでは必ず抜ける。

```mermaid
flowchart TB
  subgraph SM["ストーリーマッピング(内から)"]
    M1["探す→選ぶ→注文→[待つ]→受取"] --> M2["出る:体験の抜け/リリースの切り方"]
  end
  subgraph ES["イベントストーミング(外から)"]
    E1["注文確定→引当→指示→取置→通知→売上計上?"] --> E2["出る:決めるべき論点/組織の穴(経理『それ店舗?ネット?』)"]
  end
  SM -.->|片方だけでは必ず抜ける。二つで補い合う| ES
  • 第17章 構造化:目的/業務/システム/機能の層に分け、下→上(根拠なき機能)と上→下(抜け)の双方向検査。RDRA。
  • 第18章 書く・受入条件:「適切に」は未決を隠す語。Given-When-Thenは例外を書き出させる(正常系1本・例外4本以上)。完了の定義(DoD)。
#GivenWhenThen
① 正常系在庫2個注文確定1減り取置
在庫0一覧を開く選択不可/近い順に他店
残1で同時2人が確定先の1件成立/後は選び直し
現物なし記録実数補正/取消待ち
期限超過開店前在庫解放/取消

正常系1本に対し、例外は4本以上。機能一覧を眺めても出てこない。

  • 第19章 スコープと優先順位:要件は必ず溢れる。MoSCoW(Must半分超は失敗)・狩野モデル。手法より先に揃える=上位判断・粒度・損失・コスト概算。落とした要件は理由と再検討条件を記録。
MoSCoW狩野モデル落とすと何が起きるか
Must(必須)当たり前品質無いと不満・要望に出ない → 落とすと致命傷
Should(重要)一元的品質あるほど満足 → 段階的に上げる
Could(あれば)魅力的品質無くても不満なし → 落としても平気
Won't(今回無し)★当たり前品質は要望に出ず表に載らない

Mustが半分超なら分類は失敗(並べる前と情報量が同じ)。

第4部 見えないものを見つける(第20〜24章)

要件は語られたことの中にはない。

  • 第20章 MECE:抜けは注意力でなく「やり方」で見つける。複数の軸で切り直す。MECEの限界=気づいていない要素と相互作用には効かない。
  • 第21章 当たり前すぎて言わない:氷山モデル(語られること/手順/判断基準/価値観)。横で見る・やってみる・逆に説明する・新人に聞く。質問は抽象化させず具体的出来事を想起させる。

Simple×数量=Complicated(分かる)/Simple×相互作用=Complex(事後にしか分からない)。1つのPJに複数領域が同居。Complexに詳細計画=最頻の誤り→撤退条件つき小試行で。 Simple×数量 = Complicated (専門知識と時間で分かる/足し算) Simple×相互作用 = Complex (事後にしか分からない/掛け算)

クネビン: Complex │ Complicated 探索→感知→対応│ 感知→分析→対応 ← 領域を取り違えると対処が逆効果 ─────────────┼───────────── Chaotic │ Clear 行動→感知→対応│ 感知→分類→対応 1つのPJに複数領域が同居。Complexに詳細計画=最頻の誤り→撤退条件つき小試行で。

矢印(変換規則)にラベルを書けない所で数が合わなくなる。ユビキタス言語=会議・コード・画面で同じ語を使う。 同じ「在庫」が部署で別の数(コンテキストマップ) [店舗]棚にある数 ─変換:取置分と破損を引く→ [ネット]注文可能数 [倉庫]保管数 ─変換:出荷確定を翌日棚へ→ [経理]資産計上数(未着含む) ★矢印(変換規則)にラベルを書けない所で、システムの数が合わなくなる。 翻訳の劣化:取置→予約→リザーブ→hold→reserve_flag(4回訳して意味がずれる) → ユビキタス言語=会議・コード・画面で同じ語を使う。